H=100mmを見直しませんか?

「OAフロア」と聞いたとき、その「高さ」は何mmを思い浮かべますか?
おそらく、多くの方が「H=100mm」とお答えになるのではないでしょうか。
OAフロアは平成初期以降に一般化したと言われています。
その頃のオフィス機器で主流だった各種有線接続によって配線量は多く、対応するためにはある程度の床高さが必要だったと考えられます。
また、「100」という区切りが良い数字は基準値としてわかりやすい、という理由も考えられます。

本当にOAフロア高さH=100mmが必要なのか?

令和も7年が終わろうとしている今、平成初期からは40年近くの時が流れています。
様々な技術が進歩し、オフィスの環境や配線事情も大きく変化してきました。
この変化に合わせて、「OAフロアの高さ」も見直しても良いタイミングなのではないでしょうか。

オフィス内配線は無線化が主流

過去のコラム(OAフロアに必要な高さは?)でも紹介していますが、令和のオフィスでは、携帯電話の普及・フリーアドレスやABWに対応したオフィスが増加しています。
このような令和のオフィスでは、平成初期と比べて配線量が減少していると考えられます。
一度導入済みのOAフロアに対し、配線量が減ったからといってOAフロアの高さを下げることは容易ではありません。
結果として、配線が減ったOAフロア内には大きな床下空間が残る形になってしまいます。

もしも床下空間を圧縮できたなら、、、メリットは何?

床下の空間を圧縮できたとして、どのようなメリットが生まれるのでしょうか。
この点については過去のコラム(OAフロアに必要な高さは?OAフロアの高さを見直すメリット3選)でいくつか紹介しています。
既にOAフロアがある部屋の場合は、天井高の確保、天井裏設備スペースの拡張などが想定されます。
これから建物を建設する計画中の部屋の場合は、OAフロア本体のコストダウン、階高圧縮による構造コストダウン及び省資源化(CO2削減)などが想定されます。
いずれの場合でも、部屋全体・建物全体に関わるメリットが想定されます。

ということで、最初から40mm、29mmを使ってみませんか?

後から高さを変えることが困難ならば、最初から高さが低いOAフロアを導入してはいかがでしょうか。
例えば、ネットワークフロアはH=40mm、29mmの低床OAフロアです。
前回コラム(フィードインマットをご存知ですか?)で紹介したとおり、フィードインマットを活用することで大量配線にも対応可能で、1フロアで1,000㎡を超えるオフィスでの採用実績も豊富です。
H=100mmからの切り替えであれば、1フロアあたり60mm、71mmの空間を有効活用できます。
名刺の短辺程度の高さではありますが、床面積と掛け合わせると大きな空間の有効活用に繋がります。
ぜひ次の計画で検討してみてはいかがでしょうか。

当社ではOAフロアの撤去・更新工事の対応が可能です

簡単な工事、というわけではありませんが、当社では、既に導入済みのOAフロアを撤去・更新する工事の対応も可能です。
リニューアル工事にてOAフロアの高さを変えたい場合も当社へご相談ください。

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