2025/04/14
コストダウンの根拠はコレ!3つのポイントで解説
OAフロア
以前のコラム「OAフロアの高さを見直すメリット3選」にて、コストダウンに少し触れましたが、今回は注目度が高いコストダウンの要因を3つのポイントでもう少し解説させていただきます。
- 【3つのポイント】
①本体コストが安い&第三者認証取得済み(ネットワークフロアと支柱調整式製品の比較)
ネットワークフロアをご案内する際、「なんか高そう」と言われることがあります。
これは筆者の想像ですが、世間では一般的とされる見慣れた支柱調整式OAフロアとは異なる構造であることからくる「専用品感」、「特殊品感」のようなものが影響しているのではないでしょうか。
ネットワークフロアは支柱調整式OAフロアとは構造が異なることは事実ですが、本当に価格も高いのでしょうか。
以下にコスト情報と認証取得状況をまとめてみます。
※2025年4月現在 | H=100 クワッドフィックス600 |
H=40 ネットワークフロア40 |
---|---|---|
設計価格(材工) | ¥20,700/m2 | ¥18,700/m2 |
ボーダー加工費 | ¥2,500/m | ¥1,500/m |
第三者認証 | 公共建築協会品質性能評価品 3000N |
公共建築協会品質性能評価品 3000N/5000N |
この表が示す通り、実は本体コストは支柱調整式製品(クワッドフィックス600)よりも安く設定されています。
この理由は様々あるのですが、OAフロアの材質がひとつの大きな理由です。
OAフロアの材料として利用されているのは「鉄」、「コンクリート」、「樹脂」、「木材」などが主流です。
この中で最も高価なのは鉄であり、鉄の使用量が製品コストに与える影響も大きくなります。
当社の支柱調整式製品とネットワークフロアを比較した場合、コンクリートを主材料とするネットワークフロアの方が安価に提供することが可能となっています。
また、施工にかかる労力が小さく、相対的に施工費も安くなる傾向にあります。
いずれの製品も公共建築協会品質性能評価品で、第三者による性能等のチェック済みなのでどんな案件にも安心して採用いただけます。
ネットワークフロアは単一製品で3000N及び5000Nの両規格をクリアしている分さらにお買い得な仕様となっています。
②防塵塗装不要でコストダウン(ネットワークフロアと支柱調整式製品の比較)
「OAフロアを設置する範囲には防塵塗装が必要」と見込まれているケースが多いのではないでしょうか。
防塵塗装が無いと、設置した配線にコンクリート粉やチリが付着し、配線を引き回した際に仕上げ面を汚してしまう可能性があります。
ただし、これは支柱調整式OAフロアなど、スラブ面が露出する構造の製品の場合です。
ネットワークフロアはその構造と施工手順によりスラブ面の露出を抑えることが可能です。
・ネットワークフロアの施工手順(抜粋)
1.極薄の不織布(アンダーシート)をスラブ面に接着
→この時点でスラブ面の露出を防ぎます
2.アンダーシートの上にOAフロアユニットを置き並べます
→配線溝の底面は樹脂シートで保護されており、設置された配線がスラブと接触しない状態が保たれます

防塵塗装の塗布及び乾燥にかかる施工手間も削減でき、ネットワークフロア採用の副次的効果としてコストダウンかつ工期短縮となる場合があります。
③セルフレベリング不要でコストダウン(ネットワークフロアと置敷式製品の比較)
「置敷式OAフロアを設置する範囲にはセルフレベリングが必要」と見込まれているケースが多いのではないでしょうか。置敷式製品による床仕上げ精度はスラブ面の床精度に依存するため、スラブ面が平滑でないとガタツキや音鳴りのリスクがあることは事実です。
とはいえ、必ずしも高コストなセルフレベリングが必要というわけではありません。
ネットワークフロアの場合、カタログに以下のような記載をしております。
御覧の通り、セルフレベリングが必須な仕様ではありません。
これは、ネットワークフロアが床下地の不陸に柔軟に追従する「不陸追従構造」を持つためにできることです。
OAフロアを導入しない廊下などの直床部分と同等の床精度があれば、追加コストをかけずに安定した床を作ることが可能です。
【本当に大丈夫?と思ったら、お気軽にお問合せください】
ネットワークフロアは「なんか高そう」に見える製品でありながら、実はコストダウンができる可能性を持っています。高さ変更によって配線収納力に不足がないか、当社のサービス(配線シミュレーションなど)で事前判定が可能です。
ぜひ当社のサービスをご活用いただき、ネットワークフロアの導入をご検討ください。