2025/01/14
OAフロアの高さを見直すメリット3選
OAフロア
H=100って本当に適切?
無線通信の普及やABW(Activity Based Working/アクティビティ・ベースド・ワーキング)の浸透を背景にフリーアドレス導入の拡大が進む令和の配線事情を考慮すると、OAフロア=H100mmが必要とされる部屋は非常に少ないと考えられます。(【令和の配線事情】OAフロアに必要な高さは? 参照)
一方で、過去からの仕様を受け継いだ「OAフロア=H100mm」を基準としているケースはよく見かけられます。
明確な理由が無い「OAフロア=H100mm」であれば、見直すことで様々なメリットを享受できる可能性があります。
①OAフロア本体コスト&付随コストダウン
仮に当社製品のH=100mm(クワッドフィックス600)と、H=40mm(ネットワークフロア40)を比較してみます。
H=100 (クワッドフィックス600) |
H=40 (ネットワークフロア40) |
|
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設計価格 | ¥20,700/㎡ | ¥18,700/㎡ |
防塵塗装 | 基本的に必要 | 不要→コストダウン |
施工スピード | △ | ○→工期短縮 |
養生期間 | 基本的に必要 | 不要→工期短縮 |
高さが低いネットワークフロア40の方が設計価格を抑えられるだけでなく、付随する防塵塗装費用を圧縮できることもポイントです。
施工スピードでも優位性があり、養生期間を考慮せずに次工程の作業が可能となることから、近年の省力化・省人化が求められる施工現場にメリットをもたらします。
②総建築費のコストダウン(新築の場合)
OAフロアの高さを下げた分、階高圧縮が実現できたと想定してみます。
H=100mmをH=40mmのネットワークフロア40に変更した場合、1フロアあたり60mmの圧縮、10層で60cmの圧縮ができる計算になります。
コンパクトな建築物とすることで、鉄骨や外壁など垂直方向の建設資材量、躯体コンクリートの使用量などの削減が見込めます。
これらの建材消費量の削減は総建築費のコストダウンにも繋がります。
明確な理由が無い「OAフロア=H100mm」を見直すならば計画の早い段階で検討されることをお勧めいたします。
③省資源化の実現
②で階高圧縮→コストダウンと記載させていただきましたが、これは同時に建物の新築段階で資源の浪費を抑えることにも貢献します。
建物の使用段階においては、ガタツキが発生しないメンテナンスフリーのネットワークフロアが、補修や交換用部材の消費を抑制することで省資源化に貢献します。
また、ネットワークフロアはリユースリサイクルにも対応したエコマーク品で、建築の解体段階においても産業廃棄物にならないサスティナブルな製品です。
サステナビリティが注目される現代において、OAフロア高さを見直すことで限りある地球の資源を守ることができる、と考えると検討の意義も高まるのではないでしょうか。
ネットワークフロアはコストダウン・省資源化への選択肢
ネットワークフロアの特長はイニシャルコストを削減できるだけでなく、ランニングコストの削減にも寄与することです。
ネットワークフロアは発売から35年以上の実績を持つ高耐久長寿命製品で、OAフロアのガタツキや破損によるメンテナンスや更新を抑制できます。
製品についてご興味をお持ちの方はぜひお気軽にお問合せください。