コストも工期も削減!防塵塗装が不要なOAフロアの選び方

防塵塗装はなぜ必要?

OAフロアを施工する際、スラブ面に防塵塗装を施すことがあります。
その主な目的は、床面からの粉塵発生拡散防止です。床下に収納されたケーブルにコンクリート粉などの汚れ付着を防ぎ、ケーブルを床上に取り出した際に仕上げ材を汚すリスクを回避します。
ただし、防塵塗装には材料費・人件費がかかるほか、作業時間や養生期間の確保も必要になります。

支柱調整式OAフロアではほぼ必須

支柱調整式OAフロアは、どのメーカーの製品でも基本構造は共通しています。
支持脚を接着剤でスラブに固定し、その上に500〜600mm角のパネルを載せて床を構成するため、床下に広い空間が生まれます。
パネルを取り外すとスラブ面が露出してしまうため、ケーブル敷設を考慮すると防塵塗装がほぼ必須となります。

置敷式OAフロアでは構造によって異なる

置敷式OAフロアの場合、製品によってスラブ面が露出するものとしないものがあります。
スラブ面が露出しない構造であれば、防塵塗装を施さなくてもケーブルの汚れを防ぐことが可能です。
ケーブル敷設した際、ケーブルがスラブ面と接触するかどうかを確認することが、防塵塗装の要否を判断するひとつのポイントです。

ネットワークフロアは防塵塗装不要

ネットワークフロアは、以下の2つの特長により防塵塗装が不要です。
① アンダーシートでスラブ面をカバー(標準施工の場合)
OAフロア本体を設置する前に、極薄の不織布であるアンダーシートをスラブ面に敷設します。
これによりスラブ面の露出を防ぎます。

② 溝配線構造でケーブルを保護
ネットワークフロアは、溝付きユニットを敷き並べて施工します。
1ユニット(600mm角)は塩ビシートで連結されており、配線を収納する溝の底面も塩ビシートで覆われているため、配線溝に収納したケーブルはスラブ面に接触しません。

防塵塗装を省くことで省力化+コストダウン

防塵塗装を省略できれば、工期中の作業時間や養生期間が短縮できます。
一般的に、置敷式製品は支柱調整式製品よりも施工が早い特長があるため、防塵塗装不要なネットワークフロアは工期短縮に大きく貢献します。
また、防塵塗装に係る材料費・人件費の削減が見込めるだけでなく、本体価格が安価なネットワークフロアを採用することで工事全体のコストダウンにも貢献します。

お気軽にご相談ください

OAフロアの選定には様々な評価ポイントがあります。
防塵塗装の観点でネットワークフロアを選んでも、他の観点で不具合があっては本末転倒です。
当社では、検討段階の不安解消のために配線シミュレーション、サンプル施工などのサービスを行っております。
導入をご検討の方はぜひお問合せください。

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